押し麦は、プチプチとした食感が美味しくて、健康効果が期待できるといわれています。
でも、押し麦ともち麦との違いがイマイチわからない、なんてことはありませんか?
今回は、押し麦とはどんな雑穀なのか、押し麦ともち麦との違いなどとともにお伝えします。
健康効果が期待できる押し麦ですが、食べ過ぎはよくありません。
押し麦を食べ過ぎるとどうなるのか、あわせてご覧ください。
押し麦以外の雑穀については下記の記事をご覧ください。
押し麦とは?
水分を吸収しやすくするために、また消化を良くするためにローラーで押しつぶす加工をしているのが押し麦の特徴です。
押し麦の原料は大麦
押し麦の原料といえば大麦。
押し麦と同じように人気の雑穀・もち麦と同じですね。
そんな大麦にはさまざまな種類があります。
大麦の中でも、押し麦ともち麦に使われる大麦は、麦茶などに使う種類の大麦です。
さらに、麦茶などに使われる大麦の中でも、押し麦には「うるち種」・「うるち麦」という、粘りの少ない大麦が使われているのが一般的です。
押し麦は「麦とろご飯」に使われる
ぷちぷちの食感がとっても美味しい押し麦。
私も大好きで、よく白米や玄米に混ぜて炊いています。
押し麦は、「麦とろご飯」に使われることでも知られていますね。
押し麦ご飯の炊き方についてはこちらの記事をご覧ください。
⇒押し麦ご飯の炊き方は?水加減に気を付ければ炊飯器で簡単に!
押し麦は消化を良くするために大麦を押しつぶしたもの
大麦はそのまま食べようとしても、水分の吸収が悪く、消化しづらいというデメリットがあります。
そこで、水分を吸収しやすく、また消化を良くするためにローラーで押しつぶす加工をしたのが押し麦なのです。
では、押し麦ともち麦の違いとは何でしょうか。
押し麦ともち麦の違いは?
押し麦は、もち麦ととってもよく似ています。
先程お伝えしたように、押し麦ともち麦に使われる大麦は、麦茶などに使う種類の大麦です。
押し麦にも、もち麦にも、「六条大麦」が使われています。
でも、「六条大麦」の中でも、押し麦に使う大麦と、もち麦に使う大麦では品種が違うのです。
また、加工方法も違います。
そこで、押し麦ともち麦の違いを一覧表にしてみました。
押し麦ともち麦の違い一覧表
押し麦ともち麦の違いは下記の一覧表の通りです。
原料となる大麦 | 外皮 | ローラー加工 | 消化 | |
---|---|---|---|---|
押し麦 | うるち種・うるち麦 | 取り除く | 有り | しやすい |
もち麦 | もち種・もち麦 | 一部残す | 無し | しにくい |
上の一覧表からわかるように、押し麦は「うるち性のうるち麦」の外皮を取り除いて加工します。
具体的には、大麦の外皮を取り除いた後、蒸気で加熱します。
加熱して柔らかくなった大麦を、今度はローラーで平たくぺったんこに押しつぶすのです。
押し麦ともち麦は、食べた時の食感も微妙に違いますよ。
もちろん、押し麦ともち麦のどちらにもプチプチの食感はあります。
でも個人的には、押し麦の方がプチプチの食感を強く感じます。
押し麦の形はぺったんこ!
押し麦は、大麦をローラーで平たくぺったんこに押しつぶすことで、もち麦に比べると消化がしやすくなります。
上の写真のように、押し麦の形はぺったんこ。
粒の中央に縦線がスッと入っているのは、もち麦と同じですね。
ただし、押し麦は外皮を全て取り除くので、もち麦に比べると「大麦β-グルカン」という水溶性の食物繊維が少なくなります。
このため、テレビなどのダイエット特集ではもち麦の方がよく取り上げられる、ということですね。
それでも、押し麦に含まれる食物繊維の総量を白米と比べてみると、なんと24倍!
押し麦にも、かなり豊富な食物繊維が含まれているのです^^
もち麦や大麦についての詳しい記事はこちらをご覧ください。
さらに、押し麦ともち麦に含まれる栄養素にはそれほど差がありません。
押し麦にも、大麦β-グルカンやビタミン、鉄分などの栄養がたっぷり含まれていますよ。
押し麦の栄養価についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
ぜひチェックしてみてください。
⇒押し麦の栄養価はどれくらい?表で確認してみましょう!人気の秘密は?
ただし、いくら栄養たっぷりの押し麦でも、食べ過ぎると困ったことになりかねません。
次に、押し麦を食べ過ぎるとどうなるのか、見ていきましょう。
押し麦を食べ過ぎるとどうなるの?
押し麦を食べ過ぎると、どうなるのでしょうか。
押し麦を食べ過ぎると、場合によっては次のような困ったことが起きるかもしれません。
- 消化不良による腹痛
- 胃腸に負担がかかる
- 下痢 や下痢
上記のような困った症状の原因は、食物繊維を一度に多く摂り過ぎたことが考えられます。
食物繊維を多く摂りすぎておなかが痛くなった
私も、食物繊維を一度に多く摂って、おなかが痛くなったことがあります。
「お腹が張って苦しい~~~、動けない~~~。」
となってしまったのです。
お腹が張る苦しさは、例えば、サツマイモをたくさん食べた時のような感覚です。
食物繊維が原因なら症状は少しずつやわらぐ
食物繊維を一度に多く取り過ぎたことが原因でだとすれば、たいていの場合は少しずつ消化されて症状がやわらぎます。
あなたも、もし上記のような症状があらわれたら、一旦押し麦を食べるのを中止してみてください。
時間とともに徐々に楽になるかもしれません。
人によって押し麦の適量は違う
人によって、押し麦の適量は違います。
ですので、押し麦を食べる場合は、最初は少量から食べ始めることをおすすめします。
そして、あなたの体調や好みに合わせて少しずつ押し麦を食べる量を増やしてみてください。
よく噛んで食べることで食べ過ぎを防ぐ
プチプチの食感で美味しい押し麦。
ゆっくりとよく噛んで、じっくりと味わえば、食べ過ぎを防ぐことができますよ。
押し麦をゆっくりとよく噛むことで、消化しやすくするメリットもあります。
よく噛んで食べることで食べ過ぎを防ぎましょう。
また、消化しづらいのは、押し麦だけではなく雑穀全般にいえること。
胃腸に負担がかからないように気を付けたいですね。
押し麦とは?もち麦との違いは?食べ過ぎるとどうなるの?まとめ
今回は、押し麦についてお伝えしました。
押し麦ともち麦との違いは、品種や加工方法などです。
押し麦を食べ過ぎると、お腹が張って本当に苦しいです。
健康効果が期待できる押し麦ですが、くれぐれも食べ過ぎないように気をつけてください。
押し麦は、適量を美味しくいただきましょう。
押し麦以外にも、さまざまな雑穀があります。
こちらの記事もぜひご覧ください。